【AI検索時代】無料でできる広告以外の11の集客経路

AI時代に有料広告以外で「見つかる」ための11の集客経路と実践ポイント
今回はできるだけ自分たちで無料でできる「AI時代の広告以外の対策」というテーマで、当社の経験からアドバイスできるところをまとめてみました。お役に立てれば幸いです。
中小企業のマーケティング担当者や経営者にとって、広告に頼らず見込み顧客に発見してもらうためのチャネルは多岐にわたります。今回は当社が心がけている、広告以外で「見つけてもらう」ための11の方法を解説します。それぞれ週次・月次で少しずつ継続することで、指名検索や問い合わせ増加につながります。
Googleビジネスプロフィール(GBP)最適化
ローカル検索で自社を目立たせるには、まずGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化が重要です。店舗情報を正確に登録し、投稿・商品情報・Q&A・写真の追加、を頻繁に行いましょう。そして口コミへの返信は即時行いましょう。Googleマップ上で存在感を高めることは、ローカルSEOで非常に強力です。これはローカル検索順位の最重要要因とされています。
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Apple Business Connect/Yahoo!プレイス
Googleだけでなく、AppleやYahoo!の地図サービスでの露出も「面」で押さえておきます。iPhoneユーザー向けのApple Business Connectを利用してAppleマップに店舗情報を掲載・最適化しましょう。Appleマップ経由の流入は年々静かに増加しています。Yahoo!プレイス(Yahoo!ロコ)はYahoo! Japanの地図・地域検索向けの店舗情報サービスです。これら複数の地図プラットフォームに正確な情報を登録しておけば、地図アプリで店を探すユーザーにもきちんとリーチできます。
YouTube/Shorts最適化(検索×おすすめの二刀流)
世界第2の検索エンジンとも言われるYouTubeで「見つかる」対策も欠かせません。検索需要の高い「HowTo動画」や「比較」「ベスト■■選」といった、ユーザーの意図が明確な動画コンテンツを発信できると良いですね。YouTube上の検索からもおすすめフィードからも流入を狙う二刀流戦略です。YouTube Shortsでは、一瞬で目を引く工夫が必要です。動画冒頭1秒目にインパクトのある被写体やテロップを配置し、ユーザーの注意を惹きつけましょう。視聴者が最初の数秒で興味を持てば、そのまま視聴・チャンネル登録へつながり、発見経路として機能します。
TikTok/Instagramの「プラットフォーム内検索」対策
若年層の多くはランチの場所探しにGoogleではなくTikTokやInstagramを使う場合が多いです。この潮流に対応し、TikTokやInstagram上でのプラットフォーム内SEOも意識しましょう。例えば、動画のタイトルやキャプション文にユーザーが検索しそうなキーワードを自然に盛り込みます。実際、TikTokではキャプション内テキストもAIが読み取って検索結果に影響を与えるとされています。投稿後にはCTA(行動喚起)を固定コメントにピン留めして、自社サイトなどへの誘導を図りましょう。ソーシャルメディア上の検索経由で自社が見つかりやすくなり、ファンの獲得につながります。
自社メディアの「AI回答最適化」
検索結果に生成AIの直接回答が表示される昨今、AI回答に自社コンテンツが引用されるよう最適化する必要があります。FAQページやHowTo記事には構造化データを実装し、見出し階層を適切に整えましょう。各段落の冒頭に質問への簡潔な答え(結論)を書いてAIが抜き出しやすくし、図表や画像には代替テキストを付けて内容を補足します。また、記事末尾に参考文献や出典リンクをリスト化して情報の透明性を示すだけでも、AIに引用される可能性が高まります。
一次情報の発信(調査・比較表・価格表)
自社独自の一次情報は、AI時代において他と差別化する最強の武器です。他サイトにもありふれた内容ではなく、自社だからこそ持っている独自データや調査結果を積極的に公開しましょう。例えば業界動向の調査レポート、自社サービスの利用データ、料金の内訳や算出根拠の公開などです。他社が簡単に真似できない一次情報を発信することで、AIにも「信頼できる情報源」と評価されやすくなります。また、公開したデータや資料は定期的に更新し、新鮮さを保つことも重要です。信頼性の高い独自データを蓄積すれば、他メディアから引用されたり、自社への言及が増えて検索順位や露出度の向上にもつながります。
ニュースレター/LINE公式
ユーザーに「発見」された後、その関係を継続して育む仕組みも構築しましょう。代表的なのがメールニュースレターやLINE公式アカウントからの情報発信です。新規顧客や見込み客に対し、月に2回程度の頻度で有益な情報を短い文章と1つの明確なCTA(サイトへの誘導リンクなど)付きで配信します。一度接点を持ったユーザーとの継続的なコミュニケーションが可能になり、自社の存在を忘れられにくくなります。蓄積された読者との信頼関係はやがて指名検索(自社名や商品名での検索)の増加にもつながり、広告に頼らない安定した集客経路となります。
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コミュニティ/ウェビナー
ちょっと敷居が高いのですが、自社主催のコミュニティや定期ウェビナーを通じて、見込み顧客との接点を深める方法です。SNSグループやオンラインサロン、ユーザー会などコミュニティを作り、自社や業界について語り合える場を提供しましょう。また、月1回30分程度のウェビナー(オンラインセミナー)を開催し、専門知識の共有やQ&Aを行うと効果的です。ウェビナーで得た知見は録画しておき、後日その動画から短いクリップを作成してYouTube ShortsやInstagram Reelsに再編集すると、さらなる拡散が期待できます。コミュニティとウェビナーによって自社が「情報発信のハブ」となれば、信頼度が向上し、紹介や口コミ経由で新たな顧客に見つけてもらえる機会も増えますね。
比較・マーケットプレイス対策(業界別)
業界特化の比較サイトやポータルサイト経由で見つけてもらう施策です。例えばクリニックであれば病院口コミポータル、住宅業界ならSUUMOやHOME’S、BtoBサービスなら一括資料請求サイトなどが該当します。それぞれの業界でユーザーが集まるマーケットプレイスに自社情報を掲載し、競合他社と比較検討される土俵に上がりましょう。ただし、掲載する媒体は厳選が必要です。ポイントは公式サイトへの誘導導線がしっかり用意されているかです。単にプラットフォーム内で完結してしまう媒体ではなく、「詳しくは公式サイトへ」と誘導できる媒体を選びましょう。適切な比較サイトに露出することで、新規ユーザーから公式サイトへの流入経路を増やせます。
デジタルPR(専門メディア×業界紙)
第三者からの信頼を獲得するために、デジタルPRにも取り組みます。プレスリリースを配信してニュースサイトや業界専門メディアに取り上げてもらったり、編集部や記者に個別に売り込みを行って記事化してもらったりします。他者からの発信で自社の名前が出ることは、検索エンジンやAIに対する強いシグナルとなります。特に関連性が高く評判の良い媒体に自社への言及やバックリンクが掲載されれば、「その業界で権威あるブランドだ」とGoogleに示せます。広告では買えない第三者からの信用情報は、結果的にSEO上の評価やAI検索で引用される確率も高めてくれます。
パートナー販売(代理店・紹介)
自社と同じ顧客を持つが競合しない他社と組んで、お互いに顧客を紹介し合うパートナー制度も有効です。例えば書道教室とお寺(お寺のお堂を借りて授業を行います)、飲食店と食材卸業者など、お互いのサービスを補完し合える関係性を築きます。具体的には、代理店契約やリファラルプログラム(紹介プログラム)を整備し、お客様を紹介してくれたパートナーに紹介手数料や割引特典を提供する形です。自社をまだ知らない見込み客にもパートナー経由でアプローチでき、広告費をかけずに新規顧客を獲得できます。
以上、株式会社CyberCats(チャコウェブ)がお勧めしている、広告以外で自社が見込み客に「見つけてもらう」ための11の経路を紹介しました。限られた予算の中でも、今回挙げたような施策を組み合わせて運用することで、徐々に自社への信頼と露出を高めることができます。大切なのは、一度に全て完璧にやろうとせず、各チャネルを少しずつでも継続運用することです。地道な積み重ねがやがて大きな成果となり、広告に頼らない安定した集客経路を築けるでしょう。
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