KGIとKPIとは何か

【初心者向け】「KGIとKPI」の超分かりやすい関係と設定方法
「ビジネスの目標を達成したい」「頑張っているのになぜか成果が出ない」と悩んでいる場合、その悩みを解決する鍵が、KGIとKPIという2つの指標です。これらは、目標達成までの道のりを示す「地図と標識」のような関係にあります。
今回は、KGI(あなたの最終目標)を「年商1億円」と設定し、それを達成するための具体的なKPI(中間目標)の作り方を、計算過程を含めて徹底解説します。
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KGIとは最終的に目指す「目的地」
KGIは Key Goal Indicator(重要目標達成指標)の略で、「最終的なゴール(目的地)」を数値で明確に示したものです。
これは、あなたが企業活動を通じて、最終的に「どういう状態になりたいか」を表す指標です。
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KGI(最終目標)のイメージ 意味
Key Goal Indicator(重要目標達成指標) 最終的に達成したいゴールそのもの
例: 「今年度の年商を1億円にする」 最終的な成果(売上)を具体的に定義
例: 「顧客満足度を90%に向上させる」 最終的な成果(質)を具体的に定義
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KGIは、目標設定の起点となり、メンバー全員が目指す方向を統一する役割を果たします。今回は、このKGIを【年商1億円】と設定して話を進めます。
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KPIとは目的地へ向かうための「中間目標(標識)」
KPIは Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略で、KGIという最終目標を達成するために、日々の活動が適切に進んでいるかをチェックする「中間目標」です。KGIが「目的地」なら、KPIは「その道中にある具体的なチェックポイント(標識)」のようなものです。
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KPI(中間目標)のイメージ 意味
Key Performance Indicator(重要業績評価指標) 最終目標達成に必要なプロセスを数値化
例: 新規アポイント数: 月40件(行動量とプロセスの進捗をチェック)
例: 受注率: 25%を維持する(行動の質のチェック)
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KPIを設定し、その達成度を測ることで、「このままのやり方でゴールにたどり着けるか?」を途中で確認し、問題があればすぐに改善できるようになります。
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KPIの算出方法はKGIからの「逆算」がすべて
KPIは「なんとなく頑張りたい数字」ではなく、KGIから論理的に逆算して算出するものです。
例としてKGI【年商1億円】を達成するための具体的なKPIを算出してみます。前提として、以下のデータを使うと仮定します。
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前提データは下記とします。
平均受注単価: 20万円
受注率(商談数から受注に至る率): 25%
商談化率(アポ数から商談に至る率): 50%
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ステップ(1) 最終目標(KGI)から必要な「受注件数」を逆算
まず、目標売上1億円を達成するために、いくつの案件を受注する必要があるか計算します。
年間受注件数 = 年商 KGI (1億円) / 平均受注単価 (20万円) = 500件
ステップ(2) 受注件数から必要な「商談件数」を逆算
次に、500件の受注を得るために必要な商談の件数を逆算します。
年間商談件数 = 年間受注件数 (500件) / 受注率 (0.25) = 2000件
ステップ(3) 商談件数から必要な「アポイント数」を逆算
そして、2000件の商談を確保するために、何件の新規アポイントが必要か計算します。
年間新規アポイント数 = 年間商談件数 (2000件) / 商談化率 (0.5) = 4000件
ステップ(4) 年間の行動を「月間」の行動に分解(KPI化)
年間4000件の新規アポイントが必要だと判明したので、これを月々のKPIに落とし込みます。
算出されたKPI 目標値(四捨五入)
KPI 1:月間新規アポイント数 334件
KPI 2:月間商談件数 2000件 ÷ 12ヶ月 167件
KPI 3:受注率 25%を維持/向上
KPI 4:平均受注単価 20万円を維持/向上
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KGIとKPIの使いどころ
KGIとKPIはセットで機能します。
KGI(年商1億円):最終的な目標。達成できれば成功。
KPI(月間アポ334件など):日々の活動目標。KPIが未達成なら、「行動が足りない」か「行動の質(受注率など)が悪い」ことが明確になります。
KPIを日々追いかけることで、最終的なKGI達成に向けて、どこを改善すべきかが具体的かつ明確になり、無駄のない活動が可能にります。KGIとKPIを設定し、目標達成への最短距離を歩みましょう!